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ミツバチの消滅と深刻に迫る食料危機

ミツバチの消滅と深刻に迫る食料危機

ミツバチは健康な環境と経済に不可欠な存在です。私たちが果物や野菜を楽しめるのは、ミツバチや他の昆虫の受粉によるものです。しかし、ミツバチは現在多くの脅威にさらされており、彼らがいなくなると私たちの食料供給や経済も危機に瀕します。

 

最近では、ミツバチを見る機会が減ってきました。庭に花や野菜を植えても、ミツバチが来ないために花や実がつかず、自分で受粉することも増えました。この現象は日本でもオーストラリアでも同様です。ミツバチは刺されるのを嫌われることもありますが、今では世界中でミツバチの激減が深刻な問題として注目され、研究が進められています。




4月に訪れたHapyage Farm (カモミール石鹸の材料 ドライカモミールはここで育てられている)では、養蜂箱が設置されていました。植物や野菜の栽培には、花粉を運んでくれるミツバチが欠かせません。ミツバチが好むハーブや花を植えても、ミツバチがいなければ健康的な生態系サイクルは機能しません。家畜動物も、ミツバチが受粉した作物を食べています。大好きなコーヒーやチョコレートの入手も難しくなり、コットンの生産も影響を受ける可能性があります。

ミツバチを増やす取り組みは、生態系の崩壊を防ぐために世界中で行われています。都市部のビルの屋上に養蜂箱を設置したり、バス停の屋根に花壇を作りミツバチを呼んだりする例も増えています。オーストラリアの大型ショッピングセンターには、10メートルの高さの透明な養蜂箱が設置されており、ミツバチの生態や蜂蜜が作られる過程を観察できるようになっています。これは生態系や環境問題への理解を深める教育の一環です。

 

米国環境保護庁 (Environmental Protection Agency, EPA) の報告によると、2006年から2007年の冬にかけていくつかの養蜂家が異常な高い損失率を報告しました。これらは既知のミツバチの死因とは一致せず、養蜂箱の周りで死んだミツバチも見つからないため、Colony Collapse Disorder (CCD) ​​蜂群崩壊症候群と呼ばれる現象が確認されました。

 

ミツバチの減少原因として考えられているのは、侵入的なバロアダニや新しい病気、農薬による中毒、管理手法によるストレス、環境の変化、不十分な餌や栄養の欠如などです。これらの要因が組み合わさることで、ミツバチの免疫力が低下し、さらなる減少を引き起こしています。

 

気候変動や森林伐採による生息地の減少もミツバチの生存に影響を与えています。私たちの生活が便利になる一方で、ミツバチたちの生息環境が失われています。この深刻な現状を多くの人々に知ってもらい、ミツバチの減少を食い止めるために何ができるのか考えることが重要です。

 

今の私たちには何ができるでしょうか?

 

Reference:

https://www.epa.gov/pollinator-protection/colony-collapse-disorder

https://www.greenpeace.org/usa/sustainable-agriculture/save-the-bees/#:~:text=Scientists%20know%20that%20bees%20are,pollution%2C%20global%20warming%20and%20more.

https://environment-review.yale.edu/what-happening-bees-0

https://www.sciencedaily.com/releases/2024/03/240325114144.htm

https://www.planetbee.org/resources/why-bees-are-dying

https://www.pbs.org/newshour/economy/struggling-beekeepers-stabilize-u-s-honeybee-population-after-nearly-half-of-colonies-died-last-year