
飛行機なら1時間半で着くシドニー〜メルボルン。でも今回は、あえて電車で約11時間の旅へ。車窓に流れる放牧地、ユーモアたっぷりのスタッフ、食堂車のホットミール。移動そのものが「旅の時間」になる、オーストラリアらしい体験でした。
オーストラリアに住んで21年。人生を変えたくて飛び出した日本。
自分を窮地に立たせ、決められた時間の中で何かに精一杯になってみたかった。子供の頃からの夢だった海外での生活は、シングルマザーになってからようやく叶った。
息子が私に勇気をくれた。
初めて行く異国の地で、言葉も文化も分からない環境の中で新しい人生をスタートすることは決して簡単なことではなかったが、生きることの喜びや、新しいことへの発見、自分を見つめ直すには恵まれ過ぎるほどの環境だった。
しかしながら人生には思いもよらぬことも沢山起こる。
人との出会いもあれば、人との別れもある。
将来をともに生きようと約束した人との別れ。
愛してやまなかった大切な人との突然の死別。
自分の心の病との戦い Depression PTSD
不安や恐怖との葛藤 Anxiety
空へ飛び立った母に呼ばれた日本帰国。
2022年5月 21年間の生活を15個の箱に詰めて帰国した。
忘れていた日本の社会へ、戻るには、沢山の時間が必要とされた。
少しずつ調整しながら、自分の体調と心のバランス確認しながらゆっくりと。
オーストラリアで学んだ自分の身体と心のケアー。
時間の使い方、家族の大切さ、人との繋がり。
学んだものを、また次の必要としている人に伝えてあげたい。
ものづくりを通して、人と出会い、学び、また成長していく。
毎日の生活の中に、すっと溶け込める身近なものへの贅沢感。
そんな想いから、IVYCOASTは生まれ、人との出会いに感謝しながら、また次の人生のストーリーを書いていきたい。
愛する家族と共に。
飛行機なら1時間半で着くシドニー〜メルボルン。でも今回は、あえて電車で約11時間の旅へ。車窓に流れる放牧地、ユーモアたっぷりのスタッフ、食堂車のホットミール。移動そのものが「旅の時間」になる、オーストラリアらしい体験でした。
シドニーのオペラハウスで活躍する、ちょっとユニークな“働く犬”。観光客の食事を狙うカモメたちを追い払うのが仕事です。テレビで見たその犬たちと、旅先で偶然ばったり――。忘れられない旅のワンシーンになりました。