December 2025
クリスマス前の最後の週末。人々で溢れる新宿駅を抜け、スーツケースとクリスマスの切枝を抱えながら、坂を駆け降りる。早朝の名古屋を発ったため、ロングコートにマフラーという装いで都内へ到着したが、人混みの中を歩き始めると、途端に体温が上がり始める。
原宿駅の喧騒を潜り抜け、代々木競技場第一体育館を右手に見ながら坂を下ると、代々木公園を拡張した新たな公園施設「代々木公園 BE STAGE」が静かに姿を現す。「はじめるひとになろう」というコンセプトのもと、訪れる人々が新しい挑戦を始められる場所として設計されたこの空間では、ヨガ、ダンス、アート、スケートボード、そして食に至るまで、多様なアクティビティが息づいている。
中でもひときわ目を引くのが、ビルの1階全フロアを占めるTiki's Tokyoと、その隣に佇むNorthshore Cafeである。外光をたっぷりと迎え入れる大きな窓が、外の芝生のグリーンと穏やかに呼応し、日本の建築に時折見られる圧迫感を感じさせない。都会の中心でありながら、ふと心が落ち着く場所。
2025年の秋から、私たちの製品をNorthshore Cafeで展示販売していただいている。ハワイと日本の食文化が融合し、身体と心を満たすように、私たちのオーストラリアの香りが日本の生活文化と調和し、日常にそっと寄り添う存在となることを願っている。
この週末、音楽イベントへのコラボレーションとして招待していただいた。2025年を締めくくるには、あまりにも贅沢な時間だった。イベントを彩ったのは、二つの文化を持つシンガー、Kazuma Mitchellと彼を支えるバンド。その足元にIVYCOASTのキャンドルが灯され、店内のキャンドルアレンジメントを担当させていただいた。

ダイニングテーブルのキャンドルは、この日のために特別に制作したもの。料理を邪魔することなく、空間に静かな演出を添える。2日間、合計4ステージを通して、クリスマスカラーのように自然に溶け込んだことに、私自身も深い満足を覚えた。柔らかな音楽に、そっと寄り添うようなキャンドルの光が、Kazumaさんの音楽と穏やかに共鳴したのではないだろうか。

二つの文化を掛け合わせたブランドたちが、クリスマスの夜をさらに豊かに、ユニークに、そして穏やかで温かく、エレガントに彩ってくれたと感じている。
こうした素晴らしい機会をいただけたことに、心から感謝を込めて。
May you have a wonderful Christmas and New Year's holiday.

Kazuma Mitchellは、ニューヨークで生まれ8歳で日本へ移住した日米バイカルチュラルアーティスト。ハーバード大学で経済学を専攻しながら、音楽理論も学び、13歳で日本のポップグループINTERSECTIONに加入。現在はソロアーティストとして、オルタナティブR&Bやジャズの要素を織り交ぜた独自の音楽を探求している。
