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バイオマスという選択

バイオマスという選択

近ごろ、耳慣れない言葉を目にすることが増えました。

エコ、エコフレンドリー、サステナビリティ、エコロジー、カーボンフットプリント、グローバルウォーミング、クライメイトチェンジ。

日本語だけでも十分に難しいのに、カタカナが並ぶと、それぞれの意味を正しく理解することは、なかなか容易ではありません。

そこへまた、「バイオマス」という言葉が加わりました。

私たちも、この言葉をきちんと知ることから始めました。


これは、何でできているのだろう

IVYCOASTの石鹸を包んでいる透明な袋。
一見すると、どこにでもあるプラスチックの袋とほとんど変わりません。

透明で、薄くて、軽い。
けれど、少しだけ違います。

この袋は、木材パルプを主原料とするセルロースフィルムからつくられています。
石油からではなく、植物から生まれた素材です。

バイオマスというもの

『バイオマス』とは、植物や動物など、生物に由来する再生可能な資源のこと。
その源にあるのは、太陽の光です。
植物は太陽のエネルギーを受け、二酸化炭素と水から自らの体をつくります。
木も、そのひとつ。
そして、その木から生まれる木材パルプやセルロースも、私たちの暮らしの中で様々な形に姿を変えています。
バイオマスという言葉は、まだ私たちの暮らしの中では、少し遠い存在かもしれません。
けれど、こうして見てみると、意外と身近なところにあります。
たとえば、石鹸を包む袋にも。


石鹸を、どう包むか

IVYCOASTでは、これまで石鹸の梱包にプラスチックを使うことを、できるかぎり避けてきました。けれど、石鹸をつくることには、少しだけ時間がかかります。
防腐剤や安定剤を使わず、選んだ植物油とエッセンシャルオイルでつくる石鹸。

ひとつひとつの石鹸は、つくられてからお手元に届くまでのあいだにも、ゆっくりと変化していきます。とくに香りは、とても繊細です。

製造にかかる約2ヶ月のあいだ。
パッケージングをしてから、皆さまのお手元に届くまで。
そして、季節が変わり、保管する場所の温度や湿度が変わるたびに。
香りは少しずつ、静かに抜けていきます。
その儚さも、植物から生まれたものの一部なのかもしれません。

それでも私たちは、できることなら、その香りをもう少し長く守りたいと思いました。
そこで出会ったのが、このセルロースフィルムです。

透明な袋の、その向こう側

見た目は、プラスチックとほとんど変わりません。
けれど、その素材をたどっていくと、石油ではなく木材へと行き着きます。
このフィルムは、木材パルプを主原料とするセルロースフィルム。
植物由来の素材で、生分解性を備えています。

原料となる木材には国際森林認証があり、植物由来の原料比率は高く、バイオマス度90の表示が可能です。そして、この素材は自然界で水と二酸化炭素に分解されます。

透明で、軽くて、薄い。
プラスチックのように見えるけれど、その生まれ方は少し違います。


小さな選択

私たちは、この素材で石鹸を包むことにしました。

日本有機資源協会のバイオマスマーク90

袋に貼られた小さなマークは、植物から生まれた素材を選んだことの、ひとつのしるしです。
もちろん、このひとつの選択だけで、何かが大きく変わるわけではありません。
素材をつくることにも、運ぶことにも、エネルギーは必要です。
だから私たちは、「これが正解です」と言うつもりはありません。

ただ、ものをつくり、届ける者として、できるだけその先まで考えてみる。

何からできているのか。

どこから来たのか。

そして、使い終えたあと、どこへ行くのか。

そんな小さな問いを、ものづくりの中に持っていたいと思っています。

わたしたちにできることから

サステナビリティという言葉は、ときに少し大きく感じられます。
けれど、私たちの暮らしをつくっているのは、日々の小さな選択です。

何を食べるか。
何を身につけるか。
何を使い、何を捨てるか。

そして、石鹸をどう包むか。

IVYCOASTが選んだのは、その中のほんのひとつです。
決して大きな一歩ではありません。
それでも、この小さな選択が、誰かの次の選択につながれば。

そんなふうに思いながら、私たちは今日も、ひとつずつものをつくっています。







バイオマスについて

「バイオマス(biomass)」とは、一般的に、再生可能な生物由来の有機性資源で、化石資源を除いたものを指します。
植物は、太陽のエネルギーを使って、水と二酸化炭素から有機物をつくります。
そうして生まれた生物由来の資源は、木材、紙、燃料、食品、そして私たちの身のまわりにあるさまざまな製品へと姿を変えています。

バイオマスは、燃焼や腐敗、発酵などによって二酸化炭素を発生しますが、その二酸化炭素は植物が成長する過程で再び吸収されます。
このような炭素の循環が、バイオマスの大きな特徴のひとつです。

化石資源由来のエネルギーや製品を、再生可能なバイオマス資源に置き換えていくことは、二酸化炭素の排出削減に貢献する方法のひとつとされています。

出典: 一般社団法人 地域環境資源センター

 

 


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