テレビは普段あまり見ないのですが、たまたま流していたワールドニュースのあとに「オーストラリア」と出てきて、思わず手を止めました。
7月のオーストラリア行きを決める少し前のこと。番組のタイトルは「いぬのおしごと」。舞台はシドニーのオペラハウスでした。
世界的な建築として知られるオペラハウス。美しいハーバーにはレストランやカフェが立ち並び、食事を楽しむ人で賑わいます。けれど、そこに現れるのがカモメたち。食べ物を狙ってテーブルを荒らす、ちょっと困った存在です。
その対策として働くのが、犬たち。訓練された犬がカモメを遠ざけ、観光客の食事のひとときを守っているという内容でした。
「へぇ、そんな仕事があるんだ」と感心しながら観たことを、すっかり忘れていたのですが…。
オペラハウスを後にした帰り道、見覚えのある制服姿が目に留まりました。
あ!テレビで見た「いぬのおしごと」のチームだ!
思わず追いかけ声をかけると、笑いながら愛犬のオーストラリアンコリー、Daisyを紹介してくれました。
偶然出会ったテレビの中の人たち。
なんだか不思議で、でも必然のような感覚。
「ここにいるべくして、いま私はここにいる」
そんな思いが、シドニーでの時間をより特別にしてくれました。
シドニー・オペラハウスについて
シドニー・オペラハウスは、1954年の世界デザインコンテストでデンマーク人建築家ヨーン・ウツォンの案が採用され、1959年に着工。予定より10年遅れ、1973年に完成しました。
2007年にはユネスコ世界遺産に登録され、いまではオーストラリアを象徴する建築物に。
内部にはいくつもの公演会場があり、年間およそ1,800以上のステージが上演されます。
また、毎日平均5,500人が訪れるという、まさに世界中の人を惹きつける文化と芸術の拠点です。
Map: https://maps.app.goo.gl/a7wi9ogsdUQTjyav7